貪欲なカバ

私はその日、自らの頭を差し出した、
その貪欲なカバに。

人類が繁栄と凋落を
幾度も繰り返すほどの
月日が流れた。

ひごと、欠かさず
頭を供えては
よだれと共にすりつぶされた。

最後のひとくちを奉げるとき、
あざけりながらカバは言った、
お前に頭はないのか、と。

私はうつむこうとした。
しかしうつろな頭に
風がふきぬけるばかりだった。

いまや、この星は自動人形で賑わっている、
私を差し置いて。