気配

ふいに心の底から詩が湧き出てくることがある。それをしみじみ味わい、書き留めておこうとすると、その頃にはもう、気配が失われている。触れようとした瞬間に消えてしまう天使のように。天使とは、寸刻のうちに浮かんでは消えてゆく印象そのものだったかもしれない。