いつか

風をきいていた
宙(そら)の彼方の
木蔭のなかで

ただ緑は
時のなかに生れ
揺蕩い没し

時もまた
緑のなかに
熟れ還りゆく

憶えていた
星々の雫の散り敷いて
枯葉のやさしかった
その肌合いを